マイ・ライフ・アズ・ア・ブック My Life as a Book

ティーバラこと田原弘毅のブックレビュー。 2003年から読んだ海外小説の感想をつらつらと。

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フリッツ・ライバー『妻という名の魔女たち』

・フリッツ・ライバー『妻という名の魔女たち』(創元文庫)

 本書はSF作家フリッツ・ライバーの長篇で、サンリオSF文庫から創元文庫の灰色に移植されたもの。予想以上にオカルト色が強く、やはりこれはSFというよりあきらかにホラーであろう。
 …大学教授のノーマンは、妻タンシイが呪術に手を染めていることを知り…という発端から、ちょっと驚くラスト(わたしゃこういうの好き)に至る。超自然現象が実在化する中盤から後半よりも、前半の「大学内部のどろどろした駆け引き」のほうがむしろ怖かったり。
 ストーリーもきちんと練られており、するすると読めて楽しめた。原書が1943年なのでシチュエーションや文は古めかしいけど、却ってそれが雰囲気をかもし出していて魅力かも。『闇の聖母』よりこっちのほうが断然よかった。

☆☆☆2005年10月28日読了

テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

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